2011年 05月 23日
フランス旅行記 2011 春 その12 「Chez Ginglinger カーヴ」編 |
店長・清田です。
今日は結構な雨らしいですよ宮崎。
新燃岳の方が心配ですね。
何事も起こらないとよいのですが。
さて、昨日はちらっとお客様もいらっしゃっていましたが、
そして、その姿、荷物(笑)をこっそり激写したんですが、それはまた明日にでも。
今日は昨日の続きを終わらせたいと思います。
ジャン・フランソワに畑を案内してもらい帰宅。
ずっと車の荷台みたいなところで身をかがめてゴトゴト揺られていたので疲れた(苦笑)。
「じゃあ試飲しよっか」、とテイスティングルームへと移動。
そうそう、畑に行く前にちらっとカーヴも見せてもらいましたけど、
結構狭かったような、そんな気がしただけか、そんなレベルのチラ見(苦笑)。
もちろん、そこの写真など撮ってません(汗)。
でも普通の、アルザスらしい大樽が転がっているカーヴでしたからまぁいっかと。
お昼、13時の電車で移動する予定だったので、あまり時間もありませんでしたし。
で、テイスティングルーム、というかまぁ普通の部屋ですが(笑)、に行ってみると。
別口のお客様、家族連れかな?的な3人組がすでにテイスティング中。
こちらはプロ(?)ではなく一般の方で、
ジャン・フランソワのお父さんがお相手してました。
彼らとは途中と最後に、少しだけお話もしましたが、
昔からですが、一般のフランス人相手だと何話していいかまるで分かりません(汗)。
ワイン以外、特に興味がないもので(苦笑)。
そんなテーブルの片隅を僕らは借りてテイスティングを開始。
アルザスらしく(?)、赤ワインからスタート。
まずは「Pinot Noir Sandstein 2009 sans soufre」。
昨年末に2008をやりましたねぇ、当店でも。
2008年に比べてより軽やかで繊細な印象。
彼が年々こうした、
マッチョだったり濃かったりするワインよりも、
軽やか&繊細な方向に向かっているのがよく分かります。
でもさすがに2009だし、
飲んだのもまだ2011年の4月だったわけですから当然強かったですが(苦笑)。
日本に届くのが楽しみだ♪
お次は「Pinot Noir Steiner 2009 sans soufre(?)」
ここは記載がないんのでSSだったかどうかは不明です。
こちらも繊細、でも良年らしい充実した果実味と、まだまだ強いなぁと。
でも、以前の彼のピノは本当にマッチョだったので、
こうした軽やかな道に進んでくれていることがとっても嬉しかったですねぇ。
2006年のあの淡いのが大好き♪
で、次から白がスタート。
最初は「Pinot Blanc 2009 sans soufre」。
へぇ~、ピノ・ブランでSS造ったりしてんだ~♪
ここでジャン・フランソワがお父さんに「これっていつ開けたやつ?」と確認。
お父さん「え~っと・・・」。
覚えてないのかよっ!!(笑)、と思ったら「そうそう、確か8日前」とのこと。
お父さん、それ本当ですか?(苦笑)
そんな1週間強のワインですが、これがまた全然、とっても美味しかった!!
さすがに酸化したニュアンスはありますが、
それ以上にエキス感がしっかりあって、柔らか旨いじゃん!!と。
これ、日本に来たら絶対買いますね♪
「Sylvaner 2009」は適度な甘味と酸のバランスがとっても素敵♪
「Riesling 2010」は酸がとっても綺麗で良かった♪
彼の村には「Bihl」って区画があるんですが、これはそこの。
フリックさんのリースリングで日本でもお馴染み、かな?
ジャン曰く「Bihlの中にも区別があって、これはプティの方」とのこと。
で、プティの方がいいんだそうです、確か。
うん、これは確かに美味しかった。
この次にちょい甘の、クラシックなリースリングも飲みましたねぇ。
そして、「Riesling Steiner 2009」にアタック。
これもまた綺麗、上品な味わいで良かった♪
でまた今度はゲヴュルツのクラシックなやつを。
クラシックなやつはどうもイマイチ、ですかね(苦笑)。
そして、ここでジャンが「特別なやつを出してこよう」と。
何の話だったか忘れましたが、
一般のお客さんを交えて話している際にその流れで、と。
で、出してきたのは「Gewurztraminer 2006 Selection(?)」。
これがまたすごかった!!
何がすごいって、驚異のヴォラティル!!(笑)
経験上普通の人よりはかなりヴォラティル耐性強い、
気にはなるけど全然平気、むしろ歓迎する勢いの僕ですが、
そんな僕でも「これはギリだろ?(汗)」と思うレベルのヴォラティルでした。
おぉ、マジかよジャン・フランソワ、こんなの好きなの?
僕の中で彼って別にナチュールじゃない、
丁寧に造ってるだけ、くらいだと思ってましたし、
後から聞いた話でも、彼はSSで造ることには積極的ではなく、
SSのワインに見かけられるとある特徴(欠点)には否定的だということでした。
しかし、そんな彼が、「これ、すごいだろ?」とニヤニヤ、
超嬉しそうに出してきたワインがこのヴォラティル全開ワインとは・・・。
すっご~く意外でした(笑)。
「これは特殊だから、誰しもに好きと言ってもらえるものではない」と前置きしつつ、
そして実際、同席していた一般の人3人にはまるでウケず、
というか、表情から明らかに「う・・・」というドン引き反応を頂き(苦笑)、
さらにはお父さんすらも首をひねるという、嫌に静まりかえった室内で、
ジャン・フランソワと僕、奇妙にテンションの高い男が二人。
「どうだ、旨いだろ?」
「超ヴォラティルだけどコレすごいね!!、個人的には全然あり♪」
「だろ~♪、ちょっとマールっぽいっていうか、でもピュアだし、・・・」
と、無駄に盛り上がりました(苦笑)。
いや~、ジャン・フランソワ、いいやつだわ♪
そうそう、彼曰く「ヴォラティルはいずれ素晴らしくなる」とのことです。
最後に〆として貴腐ワインも出してくれました。
「Gewurztraminer Selection de Grains Nobles 2009」
ゲヴュルツのくせに香りは大人しめ、まぁまだ問題外に若いですしね。
でも、甘味はと~ってもピュアで、コロコロした素敵な質感。
おぉ、これは普通に美味しいね♪
さらにもういっちょ。
「Gewurztraminer Selection de Grains Nobles 2010」を樽から。
こっちはまだガスもあるし、
2009に比べると糖分は少なめ、というかそれ以上に酸がしっかりしてるので、
口の中では軽やか、す~っと流れていく感じが素晴らしい♪
そういうところが良いね~♪、と話していると、
3人組さんの方では「う~ん」な反応が(苦笑)。
フランスの普通の人の反応を見るのは久しぶりでしたが、
やっぱガスには敏感だなぁ、と改めて。
別にこのガスはいずれ抜けるんだからそれを今どうこう言っても仕方ないじゃん、
というか、ガスはガスで面白い役割してくれて良いけど?、
と、無駄にフォローしてみましたが、まぁそこは個人の好みですからねぇ。
「しょうがないね(苦笑)」という表情を向けてくるジャン・フランソワでした(笑)。
そんなこんなで急ぎ足で試飲終了。
じゃあ、コルマール駅まで行くかっ!!と思いきや・・・。
「あっ、予定の時間過ぎてる!!(汗)」と案の定(苦笑)。
「じゃあ、なんか食べてく?」と良い人過ぎるジャン・フランソワ。
というか、コルマール駅まで送ってもらうようお願いしていた図々しい日本人です(苦笑)。
マジ良い人過ぎるわ。
2階テラスより。
あまりの良い人ぶりに申し訳なくなってきますねぇ。
何食べる?、には簡単なもので結構です、と今更な遠慮を(苦笑)。
パンとチーズで簡単に。
でも、このチーズがめちゃ×2美味しくてビックリ!!
この、アルザスのトムっぽいやつとか激旨!!
うぅ、こんなに美味しいチーズをありがとう!!
さらには、「何飲む?」とまで聞いてくれるジャン・フランソワ。
いえいえ、飲むものなんて何でも、さっきの残りとかで構いません。
「う~ん、チーズだしねぇ。そうそう、1996のPNのSSとかはどう?」
いやいや、だから残りものでいいですよ、って今何があるって!?
おいおい、マジで、こんなんあったの?
規模の小さい当店ですから、特定の銘柄を沢山抱える、なんてことはしません。
でもたまに、「これは美味しいからどうしても欲しい!!」と思うことがありまして。
世のワイン屋さん的には大したことない量ですが、
当店的には結構な量、を仕入れたことがこれまでに数回、数銘柄あります。
その中のひとつが、このガングランジェのピノ・ノワール2006。
淡くてピュアでチャーミングで、さらには熟成が入ってくると魅惑的にもなって、
個人的、そして気に入って下さったお客様の間でちまちまと長く販売したもんです。
しかし、その子にSSのキュヴェがあったとは!!
隠してるなんて悪いやつだ!!(笑)
味わいはやっぱりピュア、そして適度な熟成感、
でも、うちで最後に飲んだ2006年ノーマルよりもむしろ若い印象がありましたねぇ。
そうか、SSなんてあったのか・・・。
あぁ、コレ超欲しい!!(笑)
というわけで、美味しいチーズとマジかよなワインを頂きました♪
そして、時間になったので急いでコルマール駅へと。
ジャン・フランソワ、色々とありがとう。
最後のお別れにはお礼と共に、
「ジャン、あなたのワインもっと売るからね!!」と約束をしてきました。
「そうそう、だから日本人の訪問は良いんだよね~♪(笑)」とジャン。
ホント、あんたって良い人だよ。
この旅一番のナイスガイは彼、ジャン・フランソワでした。
本当にありがとう、ジャン!!
そんなこんなで早速ジャンのワインを増強した当店ですが・・・。
単に彼が良い人だったから、お世話になったから、
だけで販売するほど僕は良い人ではありません(苦笑)。
まず美味しくなくっちゃあねと。
そもそも、お世話になったとか良い人とか、それ僕個人の問題じゃん。
それなら自分で買えよ、と。
それをお客様にお金出してもらう商品と結び付けちゃあダメですからね。
でも、今後も彼のワインはしっかり、いや、今まで以上に扱っていこうと思います。
それは、今回の訪問で彼のワインを改めて良いと思えたから、です。
彼は元々ナチュールな醸造(特にSSとか)をしていたわけではないですが、
親戚がシュレールだしで、そうしたワインに触れる、飲むことはあったよう。
でも、途中で書いたように(長くなっちゃった)、
そうしたワインのとある部分、ヴォラティルじゃない部分ですが、が嫌いだったよう。
でも、実際に自分のワインをそうしたナチュールな手法で造ってみると・・・。
「なんだ、こっちの方が美味しいじゃん!!」
と言ったかどうかは知りませんが(笑)、
とにかくそちらの方が美味しいと感じたことは確かなようです。
とはいえ、この手法は色々とリスクが伴いますから、一度に全部、一気に変えるのは大変。
でも、最近のPNや今回のPBなど、色々と試しているみたい。
基本的にいじり倒してるわけじゃない、丁寧な造りをしていると思うこの造り手。
そして、その中でよりナチュールな手法にも挑戦しているこの造り手。
これからが楽しみだな♪、と思ったわけです。
また今回、2009や2010を飲んでみて、
そのクオリティーは年々上がっているとも思いましたし。
実は最近彼のところは赤ばっかりで白を扱ってなかったんですよね(汗)。
さらには彼、その人間性繋がりか知りませんが、値付けが良心的なんですよ。
当店にピッタリ♪
というわけで、今後当店アルザスワイン優先度第2位で扱っていきたいと思いますっ!!
よろしくどうぞ~♪
あ、でも、あの超ヴォラティルなワインとかは売れないから要らないよ?(笑)
今日は結構な雨らしいですよ宮崎。
新燃岳の方が心配ですね。
何事も起こらないとよいのですが。
さて、昨日はちらっとお客様もいらっしゃっていましたが、
そして、その姿、荷物(笑)をこっそり激写したんですが、それはまた明日にでも。
今日は昨日の続きを終わらせたいと思います。
ジャン・フランソワに畑を案内してもらい帰宅。
ずっと車の荷台みたいなところで身をかがめてゴトゴト揺られていたので疲れた(苦笑)。
「じゃあ試飲しよっか」、とテイスティングルームへと移動。
そうそう、畑に行く前にちらっとカーヴも見せてもらいましたけど、
結構狭かったような、そんな気がしただけか、そんなレベルのチラ見(苦笑)。
もちろん、そこの写真など撮ってません(汗)。
でも普通の、アルザスらしい大樽が転がっているカーヴでしたからまぁいっかと。
お昼、13時の電車で移動する予定だったので、あまり時間もありませんでしたし。
で、テイスティングルーム、というかまぁ普通の部屋ですが(笑)、に行ってみると。
別口のお客様、家族連れかな?的な3人組がすでにテイスティング中。
こちらはプロ(?)ではなく一般の方で、
ジャン・フランソワのお父さんがお相手してました。
彼らとは途中と最後に、少しだけお話もしましたが、
昔からですが、一般のフランス人相手だと何話していいかまるで分かりません(汗)。
ワイン以外、特に興味がないもので(苦笑)。
そんなテーブルの片隅を僕らは借りてテイスティングを開始。
アルザスらしく(?)、赤ワインからスタート。
まずは「Pinot Noir Sandstein 2009 sans soufre」。
昨年末に2008をやりましたねぇ、当店でも。
2008年に比べてより軽やかで繊細な印象。
彼が年々こうした、
マッチョだったり濃かったりするワインよりも、
軽やか&繊細な方向に向かっているのがよく分かります。
でもさすがに2009だし、
飲んだのもまだ2011年の4月だったわけですから当然強かったですが(苦笑)。
日本に届くのが楽しみだ♪
お次は「Pinot Noir Steiner 2009 sans soufre(?)」
ここは記載がないんのでSSだったかどうかは不明です。
こちらも繊細、でも良年らしい充実した果実味と、まだまだ強いなぁと。
でも、以前の彼のピノは本当にマッチョだったので、
こうした軽やかな道に進んでくれていることがとっても嬉しかったですねぇ。
2006年のあの淡いのが大好き♪
で、次から白がスタート。
最初は「Pinot Blanc 2009 sans soufre」。
へぇ~、ピノ・ブランでSS造ったりしてんだ~♪
ここでジャン・フランソワがお父さんに「これっていつ開けたやつ?」と確認。
お父さん「え~っと・・・」。
覚えてないのかよっ!!(笑)、と思ったら「そうそう、確か8日前」とのこと。
お父さん、それ本当ですか?(苦笑)
そんな1週間強のワインですが、これがまた全然、とっても美味しかった!!
さすがに酸化したニュアンスはありますが、
それ以上にエキス感がしっかりあって、柔らか旨いじゃん!!と。
これ、日本に来たら絶対買いますね♪
「Sylvaner 2009」は適度な甘味と酸のバランスがとっても素敵♪
「Riesling 2010」は酸がとっても綺麗で良かった♪
彼の村には「Bihl」って区画があるんですが、これはそこの。
フリックさんのリースリングで日本でもお馴染み、かな?
ジャン曰く「Bihlの中にも区別があって、これはプティの方」とのこと。
で、プティの方がいいんだそうです、確か。
うん、これは確かに美味しかった。
この次にちょい甘の、クラシックなリースリングも飲みましたねぇ。
そして、「Riesling Steiner 2009」にアタック。
これもまた綺麗、上品な味わいで良かった♪
でまた今度はゲヴュルツのクラシックなやつを。
クラシックなやつはどうもイマイチ、ですかね(苦笑)。
そして、ここでジャンが「特別なやつを出してこよう」と。
何の話だったか忘れましたが、
一般のお客さんを交えて話している際にその流れで、と。
で、出してきたのは「Gewurztraminer 2006 Selection(?)」。
これがまたすごかった!!
何がすごいって、驚異のヴォラティル!!(笑)
経験上普通の人よりはかなりヴォラティル耐性強い、
気にはなるけど全然平気、むしろ歓迎する勢いの僕ですが、
そんな僕でも「これはギリだろ?(汗)」と思うレベルのヴォラティルでした。
おぉ、マジかよジャン・フランソワ、こんなの好きなの?
僕の中で彼って別にナチュールじゃない、
丁寧に造ってるだけ、くらいだと思ってましたし、
後から聞いた話でも、彼はSSで造ることには積極的ではなく、
SSのワインに見かけられるとある特徴(欠点)には否定的だということでした。
しかし、そんな彼が、「これ、すごいだろ?」とニヤニヤ、
超嬉しそうに出してきたワインがこのヴォラティル全開ワインとは・・・。
すっご~く意外でした(笑)。
「これは特殊だから、誰しもに好きと言ってもらえるものではない」と前置きしつつ、
そして実際、同席していた一般の人3人にはまるでウケず、
というか、表情から明らかに「う・・・」というドン引き反応を頂き(苦笑)、
さらにはお父さんすらも首をひねるという、嫌に静まりかえった室内で、
ジャン・フランソワと僕、奇妙にテンションの高い男が二人。
「どうだ、旨いだろ?」
「超ヴォラティルだけどコレすごいね!!、個人的には全然あり♪」
「だろ~♪、ちょっとマールっぽいっていうか、でもピュアだし、・・・」
と、無駄に盛り上がりました(苦笑)。
いや~、ジャン・フランソワ、いいやつだわ♪
そうそう、彼曰く「ヴォラティルはいずれ素晴らしくなる」とのことです。
最後に〆として貴腐ワインも出してくれました。
「Gewurztraminer Selection de Grains Nobles 2009」
ゲヴュルツのくせに香りは大人しめ、まぁまだ問題外に若いですしね。
でも、甘味はと~ってもピュアで、コロコロした素敵な質感。
おぉ、これは普通に美味しいね♪
さらにもういっちょ。
「Gewurztraminer Selection de Grains Nobles 2010」を樽から。
こっちはまだガスもあるし、
2009に比べると糖分は少なめ、というかそれ以上に酸がしっかりしてるので、
口の中では軽やか、す~っと流れていく感じが素晴らしい♪
そういうところが良いね~♪、と話していると、
3人組さんの方では「う~ん」な反応が(苦笑)。
フランスの普通の人の反応を見るのは久しぶりでしたが、
やっぱガスには敏感だなぁ、と改めて。
別にこのガスはいずれ抜けるんだからそれを今どうこう言っても仕方ないじゃん、
というか、ガスはガスで面白い役割してくれて良いけど?、
と、無駄にフォローしてみましたが、まぁそこは個人の好みですからねぇ。
「しょうがないね(苦笑)」という表情を向けてくるジャン・フランソワでした(笑)。
そんなこんなで急ぎ足で試飲終了。
じゃあ、コルマール駅まで行くかっ!!と思いきや・・・。
「あっ、予定の時間過ぎてる!!(汗)」と案の定(苦笑)。
「じゃあ、なんか食べてく?」と良い人過ぎるジャン・フランソワ。
というか、コルマール駅まで送ってもらうようお願いしていた図々しい日本人です(苦笑)。
マジ良い人過ぎるわ。
2階テラスより。
あまりの良い人ぶりに申し訳なくなってきますねぇ。
何食べる?、には簡単なもので結構です、と今更な遠慮を(苦笑)。
パンとチーズで簡単に。
でも、このチーズがめちゃ×2美味しくてビックリ!!
この、アルザスのトムっぽいやつとか激旨!!
うぅ、こんなに美味しいチーズをありがとう!!
さらには、「何飲む?」とまで聞いてくれるジャン・フランソワ。
いえいえ、飲むものなんて何でも、さっきの残りとかで構いません。
「う~ん、チーズだしねぇ。そうそう、1996のPNのSSとかはどう?」
いやいや、だから残りものでいいですよ、って今何があるって!?
おいおい、マジで、こんなんあったの?
規模の小さい当店ですから、特定の銘柄を沢山抱える、なんてことはしません。
でもたまに、「これは美味しいからどうしても欲しい!!」と思うことがありまして。
世のワイン屋さん的には大したことない量ですが、
当店的には結構な量、を仕入れたことがこれまでに数回、数銘柄あります。
その中のひとつが、このガングランジェのピノ・ノワール2006。
淡くてピュアでチャーミングで、さらには熟成が入ってくると魅惑的にもなって、
個人的、そして気に入って下さったお客様の間でちまちまと長く販売したもんです。
しかし、その子にSSのキュヴェがあったとは!!
隠してるなんて悪いやつだ!!(笑)
味わいはやっぱりピュア、そして適度な熟成感、
でも、うちで最後に飲んだ2006年ノーマルよりもむしろ若い印象がありましたねぇ。
そうか、SSなんてあったのか・・・。
あぁ、コレ超欲しい!!(笑)
というわけで、美味しいチーズとマジかよなワインを頂きました♪
そして、時間になったので急いでコルマール駅へと。
ジャン・フランソワ、色々とありがとう。
最後のお別れにはお礼と共に、
「ジャン、あなたのワインもっと売るからね!!」と約束をしてきました。
「そうそう、だから日本人の訪問は良いんだよね~♪(笑)」とジャン。
ホント、あんたって良い人だよ。
この旅一番のナイスガイは彼、ジャン・フランソワでした。
本当にありがとう、ジャン!!
そんなこんなで早速ジャンのワインを増強した当店ですが・・・。
単に彼が良い人だったから、お世話になったから、
だけで販売するほど僕は良い人ではありません(苦笑)。
まず美味しくなくっちゃあねと。
そもそも、お世話になったとか良い人とか、それ僕個人の問題じゃん。
それなら自分で買えよ、と。
それをお客様にお金出してもらう商品と結び付けちゃあダメですからね。
でも、今後も彼のワインはしっかり、いや、今まで以上に扱っていこうと思います。
それは、今回の訪問で彼のワインを改めて良いと思えたから、です。
彼は元々ナチュールな醸造(特にSSとか)をしていたわけではないですが、
親戚がシュレールだしで、そうしたワインに触れる、飲むことはあったよう。
でも、途中で書いたように(長くなっちゃった)、
そうしたワインのとある部分、ヴォラティルじゃない部分ですが、が嫌いだったよう。
でも、実際に自分のワインをそうしたナチュールな手法で造ってみると・・・。
「なんだ、こっちの方が美味しいじゃん!!」
と言ったかどうかは知りませんが(笑)、
とにかくそちらの方が美味しいと感じたことは確かなようです。
とはいえ、この手法は色々とリスクが伴いますから、一度に全部、一気に変えるのは大変。
でも、最近のPNや今回のPBなど、色々と試しているみたい。
基本的にいじり倒してるわけじゃない、丁寧な造りをしていると思うこの造り手。
そして、その中でよりナチュールな手法にも挑戦しているこの造り手。
これからが楽しみだな♪、と思ったわけです。
また今回、2009や2010を飲んでみて、
そのクオリティーは年々上がっているとも思いましたし。
実は最近彼のところは赤ばっかりで白を扱ってなかったんですよね(汗)。
さらには彼、その人間性繋がりか知りませんが、値付けが良心的なんですよ。
当店にピッタリ♪
というわけで、今後当店アルザスワイン優先度第2位で扱っていきたいと思いますっ!!
よろしくどうぞ~♪
あ、でも、あの超ヴォラティルなワインとかは売れないから要らないよ?(笑)
by web-wino
| 2011-05-23 14:04
| フランス旅行記 2011 春